【新唐人2010年4月5日付ニュース】中国大陸・西南部における干ばつは、いまだに続いています。特にこの一帯は、主な水力発電地域。結果、広東省の電力供給は逼迫しています。
昨年末から干ばつが続く大陸西南部。人々の飲み水や農地の耕作、水力発電が影響を受けています。貴州省北部のある河川には、水力発電所が集中していますが、その内のある発電所は昨年11月末から発電量を減らしています。
貴州省の水力発電所・職員 韓さんは「800キロワットしか発電できません。3割も減りました。最近雨が降りましたが、発電所にはあまり役に立ちません」貴州省および雲南省の住民は、こう口をそろえます。「最近降ったわずかな雨も、農地が乾燥し過ぎていて、川に流れて行かない」。
雲南省のある発電所も、発電用の水がありません。雲南省の水力発電所・職員楊さんは「ダムは水が枯れ、放水も終わりました。水はもうありません。去年10月には水枯れし、何機もの発電機は2~3割しか動いていません」。雲南省の別の発電所は、昨年の8月から発電する時間を制限しました。今では、1日8時間は発電をやめて、水を貯めています。
雲南省の水力発電所・職員王さんは「今は水を貯めて、貯まったら発電するしかありません。
ただ水が少な過ぎて、一機しか動かせません。8ヶ月稼動させても、昨年の1ヶ月にもなりません」
広西省(こうせいしょう)の、ある水力発電所では目下、発電に使える水はわずかにあるものの、農業用水が不足しています。特に標高の高い地域は深刻です。
広西省の水力発電所・職員何さんは「4月中ごろには田植えが始まります。恵みの雨があれば…」
この干ばつにより、広東省の電力は逼迫(ひっぱく)しています。四川省の一部の火力発電所では石炭の在庫が尽きかけています。
新唐人記者がお送りしました。